今回は、ハンドメイド作品のネット販売を始めたい方向けに、用意しておくものおすすめ13選をご紹介します。

ハンドメイド作品をネット販売したいけど、なにが必要?

ネット販売を始めるのに、どんな準備をすればいいかわからない…
販売初心者のハンドメイド作家さんにも参考になるよう、ネット販売を始める際に準備しておきたいものを選びました。
すでにほかの方法で販売している方は、今お使いのものをネット販売にも活用できるものもあります。
ネット販売に向けた準備のチェックリストとして、ぜひ参考にしてみてください。
ハンドメイド作品のネット販売に用意するもの13選

ここからは、ハンドメイド作品をネット販売する際に、準備しておくものをご紹介します。
ネット販売を始めるうえで、必須になるものも多くあります。
絶対に必要ではないものの、あると便利なおすすめアイテムも含まれています。
ご自身の状況に合わせて、必要なものを選ぶ際の参考にしてみてください。
【1】ネット販売用のハンドメイド作品

当たり前ですが、売る商品がなければ販売はできません。
すでに作品を作っている方も多いと思いますが、販売品として品質に問題がないか、最終チェックをしてみましょう。
また、手元にない作品をネットで販売してしまうと、トラブルにつながる可能性があります。
委託販売などで別の場所に作品を預けている場合、ネット販売用の作品と混同しないよう注意が必要です。
どの作品がどこにあるのかを把握し、在庫管理に気をつけましょう。
ネット販売では、注文後に制作する「受注制作」という方法もあります。
受注制作の場合も、必要な材料をきちんと確保できているか確認しておきましょう。
【2】ハンドメイド販売用の銀行口座

ハンドメイド作品を販売した売上金を受け取るために必要です。
ネット販売では、売上金を銀行口座への振り込みで受け取る場合がほとんどです。
また、ハンドメイド販売というビジネスをする以上、専用の口座を一つ持っておくことをおすすめします。
手数料やポイントなどの特典も比較しながら、ご自身に合った銀行口座を探してみてください。
【3】SNSアカウント

必須ではありませんが、ご自身の宣伝ツールとしてひとつ以上持っておくことをおすすめします。
個人用とは別に、ハンドメイド作家としての専用アカウントを作り、作品の世界観を伝えてみましょう。
慣れてきたら、複数のSNSを使ってもよいでしょう。
ネット販売をしているハンドメイド作家さんは大勢います。
作品が売れるには、販売サイト内に素敵な作品がたくさんある中で、ご自身の作品を見つけてもらわなくてはいけません。
SNSは基本的に無料で利用できます。
ハッシュタグなどを上手に活用することで、作品に興味を持ちそうな方へ効率よいアプローチが可能となります。
ネット販売をこれから始める場合は、準備段階から販売開始までの過程を投稿してみても面白いかもしれません。
作品紹介だけでなく、作家さん自身の人柄が伝わる投稿もぜひしてみてください。
SNSはどれを使えばいい?
ハンドメイド作家さんが利用しているSNSには、さまざまな種類があります。
販売サイト内のプロフィールページを見ると、Instagramを利用している作家さんは比較的多い印象です。
ですが、必ずしも「このSNSでなくてはいけない!」というわけではありません。
何より大事なのは、ご自身が続けられそうなSNSを選ぶことです。
人によって、相性の良いSNSは違います。
合わないSNSを選んで、だんだん投稿が負担になってきては、作家さん自身が大変になってしまいます。
本格的にハンドメイド用アカウントを作る前に、まずは試しに仮アカウントで使ってみて、一番楽しく続けられそうなものを選ぶのもよいでしょう。
【4】販売サイトを決める

販売サイト、つまりハンドメイド作品を出品する場所を選びます。
ハンドメイド作品を出品・販売できるサービスの中から、自分に合ったものを選びましょう。
販売手数料や利用しているお客さま層など、サイトごとに特徴があります。
興味のあるサイトを見比べながら、検討してみるとよいでしょう。
販売サイト以外の方法
ネット販売には、販売サイトに出品する以外にもさまざまな方法があります。
それぞれの販売方法の特徴については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【5】作家名・ブランド名

ハンドメイド作家として活動するための名前です。
作家名は絶対に必要というわけではなく、本名で活動することもできます。
ですが、プライバシーへの配慮やブランドの世界観を表現するために、作家名・ブランド名を使って活動している方が多いです。
また、専用の名前があると気分的にもうれしいものです。
日常生活と分けて活動を始めるための、気持ちを切り替えるスイッチにもなるでしょう。
まだ作家名・ブランド名を決めていない方は、考えてみてください。
※同名の作家さんがいたら絶対にいけないわけではありません。
ですが、作風が似ているなど紛らわしい場合は避けたほうが無難です。
【6】撮影用具

ネット販売では、販売ページに掲載する作品画像がとても重要です。
売上を左右するといっても過言ではありません。
魅力的な写真を撮るための撮影用具を揃えましょう。
撮影は自然光で撮ったほうが良い?
ネット上では自然光での撮影をおすすめしている情報も多く見られます。
ですが、住宅環境や生活スタイルによっては難しい場合もあるでしょう。
必要に応じて撮影ボックスを利用するのもおすすめです。
季節や天候に左右されず、いつも同じ条件で撮影できるメリットもあります。
本格的なカメラは用意しなくても大丈夫
画像にこだわるために本格的なカメラを購入するのも素晴らしいと思います。
ですが、絶対に必要というわけではありません。
最近では、スマホのカメラ機能でも十分きれいな写真を撮れます。
【7】画像編集ツール

写真撮影の道具だけでなく、撮った画像を編集するツールも欠かせません。
撮影した作品写真は、画像編集ツールで調整して仕上げましょう。
本格的な画像編集ではAdobe Photoshopが有名です。
もっと手軽なCanvaやAdobe Expressなども利用されています。
JPEG画像は劣化に注意
切り抜きアプリや画像変換ツールなど、機能ごとに使い分ける場合もあるでしょう。
ですが、JPEG形式の画像ファイルを使用する場合は注意が必要です。
何度も別々の画像編集ツールで保存や読み込みを繰り返すと、画像が劣化する可能性があります。
できれば、複数の機能をまとめて使える画像編集ツールがおすすめです。
バナー・アイコン作成にも画像編集ツールが必要
ネット販売では、販売ページに掲載する作品画像以外にも、さまざまな種類の画像を作る必要があります。
撮った写真を編集する以外にも、文字を入れたり、イラストを挿入できる画像編集ツールがあると便利です。
ご自身に合ったツールを探してみてください。
※画像編集サービスの素材を利用する際は、商用利用が可能かどうかも確認しておきましょう。
【8】価格設定のルールを決めておく

ネット販売で作品を登録するには、価格を決めなくてはいけません。
価格の決め方や計算方法は、ハンドメイド作家さんそれぞれ異なります。
ご自身の価格設定ルールを決めておきましょう。
ネット販売で価格を決める際は、原価だけでなく、梱包材費や販売サイトの利用料も考慮する必要があります。
ネット販売で得た収益の考え方
作品を売って得た収益は、作家活動をよりステップアップさせるための資金にもなります。
ハンドメイド作家さんの中には、趣味で販売しているため、利益は重視していないという方もいます。
どのような考え方で販売活動をするかは、作家さんそれぞれの自由です。
ただ、わたし個人の意見としては、諸々の費用を差し引いても、無理なく活動を継続できる程度の収益は確保しておくことをおすすめします。
【9】包装・ラッピング用品

ネット販売で作品が売れたとき、発送するのは作品だけではありません。
ハンドメイド作品をセットする台紙や包装用品も必要です。
作品まわりの包装用品は、お客さまが購入する商品の一部です。
ブランドロゴ入りの台紙や化粧箱を用意するのもよいでしょう。
ハンドメイド作家さん自身のブランドイメージにも影響する大切な要素でもあります。
ギフトラッピングに対応する場合は、有料か無料かも決めておきましょう。
【10】名刺・ショップカード

必須ではありませんが、ハンドメイド作家としての名刺やショップカードは作っておくことをおすすめします。
ご自身の作品に興味を持ってくださった方へPRするアイテムとして、常備しておくと便利です。
ネット販売に限らず、販売活動のさまざまな場面で役立ちます。
名刺は注文・自作どちらでもOK
最近では、見栄えの良い名刺やショップカードを作ってくれるサービスも、手ごろな価格で利用できます。
ネット注文にも対応しており、テンプレートも豊富なため、簡単に注文・作成できます。
高価格帯の作品を販売する場合は、ショップカードも品質にこだわることで、ブランドイメージにもつながるでしょう。
予算や都合に合わせて、家庭用プリンターで自作しても大丈夫です。
こちらも、Canvaなどで豊富なデザインテンプレートが利用できます。
印刷用紙は、少し厚手のものを選ぶようにしましょう。
購入できる場所を案内する
名刺・ショップカードには、作家名やブランドロゴを入れると思います。
ですが、名刺を渡す目的は自己紹介だけではありません。
作品に興味を持ってくださった方が、スムーズに購入(または再購入)できるよう手助けをする役割もあります。
そのため、ご自身の作品を購入できる場所を、しっかりと案内しましょう。
ネット販売をしている場合は、ショップページのURLやQRコードを掲載することをおすすめします。
【11】発送方法を決める

ネット販売では、デジタル作品などごく一部を除いて、作品を購入者さまへ発送する必要があります。
作品の発送方法は、ご自身の環境や作品に合ったものを探してみてください。
複数作品をまとめ買いしていただいた場合、通常の発送方法の規定サイズに収まるかどうかも確認してみてください
ネット販売では、販売サイトによって、まとめ買い時に送料を追加設定できる場合もあります。
匿名配送について
一般的な配送方法では、差出人であるハンドメイド作家さんの名前や住所などを記載する必要があります。
ネット販売を続ける中で、不特定多数の方に個人情報を知られることへ不安を感じる作家さんもいるでしょう。
販売サイトによっては、特定の配送業者と連携した匿名配送サービスに対応している場合もあります。
こうした匿名配送の利用も検討してみるとよいでしょう。
【12】発送用の梱包材

発送時に使用する段ボール箱など、外側の梱包用品です。
外箱の中で作品が動いて破損するのを防ぐため、緩衝材なども用意しておく必要があります。
特に、一番外側の箱や袋は、予定している発送方法の規定サイズに収まるかも考えなければいけません。
先に発送方法を決めてから、梱包材を探すほうがよいでしょう。
発送サービスによっては、指定の専用箱を使用する場合もあります。
性能・価格・重さのバランスが大事
梱包材を揃える際は、特に「性能・価格・重さ」の3つの要素に注意しましょう。
性能
梱包用品の最も重要な役目は、中身の作品を破損させずに無事届けることです。
おしゃれでかわいいデザインの梱包材もたくさんありますが、まずは作品を保護する性能を優先してください。
価格
梱包材の価格が高すぎるのも考えものです。
梱包材も商品の一部なので、作品価格には梱包材費も含まれることになります。
その結果、商品価格が高くなり、お客さまの負担が大きくなる可能性があります。
重さ
発送方法によっては、重量に関する規定がある場合もあります。
梱包材が重いと、発送時の送料に影響する可能性があります。
その場合は、お客さまにご負担いただく送料も高くなってしまいます。
先に書いたとおり、最も重要なのは作品を保護することです。
ですが、価格や重さも考えなければ、販売価格や送料へ影響する可能性があります。
できるだけお客さまにかかる負担も抑えながら、梱包材の性能・価格・重さのバランスを考えて選びたいものです。
【13】特定商取引法に基づく表記の確認

「特定商取引法に基づく表記」は、ハンドメイド販売に限らず、ネット販売を行う際に法律上表示が必要な内容です。
販売サイトによって「特定商取引法に基づく表記」の対応方法が異なるため、事前に確認しておきましょう。
基本的に、販売者名(氏名)の公開は必要です。
例えば、「特定商取引法に基づく表記」には以下のような項目が含まれています。
これらの情報を表示することで、購入者が販売者情報や連絡先を確認できるようになっています。
個人・個人事業主なら一部非公開にできる場合もある
個人・個人事業主については、販売サイトによって住所・電話番号などの一部を非公開で利用できる場合もあります。
自分が利用したい販売サイトの対応を確認しておきましょう。
もし個人情報の公開に不安がある場合は、事前に対応方法を考えておくことをおすすめします。
※食品カテゴリを販売する場合は、住所・電話番号も基本的に非公開にはできません。
▲「ハンドメイド作品のネット販売に用意するもの13選」をもう一度見る
ネット販売と個人情報について

ここまで、ハンドメイド作品のネット販売で用意するもの13選をご紹介しました。
その中で、個人情報に関する内容もいくつかあったと思います。
ネット販売をする際の個人情報の取り扱いについて、不安を感じた方もいるかもしれません。
ここではネット販売における個人情報の取り扱いについて改めて整理します。
特に購入者・一般ユーザーへ公開される可能性がある情報について解説しています。
※各販売サイトへの登録には、本名・住所をはじめとした個人情報の入力が必要です。
本名を完全非公開にするのは難しい

ネット販売では、個人情報の中で特に本名は記載が必要になる場面があります。
発送時に匿名配送などを利用したとしても、多少は記載する場面があることを覚悟しておきましょう。
※ごく一部の条件の場合のみ、氏名を出さずにネット販売が可能です。
特定商取引法に基づく表記は非公開にできる場合も

特定商取引法に基づく表記では、販売者の情報を記載しなくてはいけません。
大手ネットモールを見てもわかるように、ネット販売では販売者ごとに特定商取引法に基づく表記が必要です。
【販売者名】
偽名・匿名にはできません。
少なくとも代表者の本名記載は必須となります。
【住所・電話番号】
個人も出品することを想定した販売サイトでは、非公開に対応しているところもあります。
住所・電話番号を非公開設定した場合、例えば販売サイト運営会社の情報が代わりに表示されるといった対応がとられます。
特定商取引法に基づく表記は、サイト内の各ショップページに記載があり、だれでも閲覧可能です。
現実には、わざわざ確認しようとする購入者さんは少ないかもしれません。
ですが、個人情報を掲載することに不安のある方は、出品したいサイトが非公開に対応しているか確認したほうがよいでしょう。
発送時の個人情報は工夫できる

発送時は、送り状へ差出人情報を記載する必要があります。
完全に個人情報を隠すことは難しいですが、工夫次第で個人情報が知られる範囲をかなり抑えることは可能です。
匿名配送を利用する
販売サイトによっては、配送業者と提携した匿名配送サービスに対応しています。
匿名配送では、送り状へ差出人情報が記載されず、購入者さんに個人情報を知られずに発送できます。
ほとんどの場合、通常の配送方法より料金が高くなったり、オプション料金が発生します。
ただし、配送トラブルや不備によって再発送が必要になった場合は、匿名配送が利用できないこともあります。
バーチャルオフィスを利用する
バーチャルオフィスは、ビジネス用に利用できる住所を借りられるサービスです。
借りた住所は、サービスプランによって使える範囲が異なりますが、さまざまな用途に利用できます。
匿名配送とは料金形態も異なります。
住所だけを借りるプランなら、月額1,000円未満で利用できるところもあります。
電話番号レンタルや電話転送も含まれるプランは、住所だけ借りるよりも一般的に料金が高くなります。
また、バーチャルオフィスでは名前を隠すことはできません。
バーチャルオフィスについては、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
ネット販売準備のアドバイス:記録するクセをつけておこう

ネット販売を始めたいハンドメイド作家さんへのアドバイスとして、日頃から記録を残すクセをつけておくことをおすすめします。
手書きでも、スマホやPCでのデータ管理でも構いません。
細かなことでも記録しておくことで、あとからネット販売に関する作業が楽になります。
かかった費用の記録

ネット販売に向けた準備をしていると、気が付かないうちに費用が発生しているかもしれません。
小さな雑費でも、販売にかかった費用はきちんと管理しておきましょう。
ひとつひとつは小さな金額でも、合計すると大きな出費になっていることもあります。
作品の販売価格を決める際も、準備にかかった費用を把握したうえで考えましょう。
お金の動きを管理する習慣をつけておくと、将来的に確定申告が必要になった際にも役立ちます。
各作品のデータ

販売用のハンドメイド作品を制作した際は、できるだけ細かくデータを残しておきましょう。
使用した材料は、販売価格を決める際に原価計算へ役立ちます。
サイズ・重さは、販売ページへ記載する必要があります。
特にサイズ感は、「思ったより大きかった・小さかった」といった購入後のイメージ違いも起こりやすいポイントです。
できるだけ正確な情報を販売ページへ載せておくことは、ご自身を守るうえでも大切です。
また、作品が売れて再制作をする際、制作手順やレシピが記録されていると役立ちます。
「自分の作品だから作り方は覚えている」
そう思って記憶に頼っていると、意外とあとからわからなくなることもあります。
売り切れた作品を再現できるよう、未来の自分に向けて作り方を残しておきましょう。
プロフィールに役立つ自分のこと

作品だけではなく、自分自身のことについても記録しておくことをおすすめします。
ネット販売では、ショップページやSNSでプロフィール・自己紹介を入力する場面があります。
自分のことを書こうとしても、何を書けばいいか迷うこともあるでしょう。
思ったことなどをメモに残しておくと、自分らしさを見つける手がかりになります。
ハンドメイド販売では、作品情報だけでなく、背景にある作家さんのストーリーも大切です。
作品紹介ページでも、制作時に感じたことや、作家さんの想いも書いてみてください。
まとめ
今回は、ハンドメイド作品のネット販売を始めたい作家さん向けに、準備するもの13選をご紹介しました。
また、ネット販売で不安を感じやすい個人情報の取り扱いについてもまとめています。
完全に不安をなくすことは難しいかもしれませんが、工夫次第で安全に活動することは可能です。
そのほか、準備中の記録を残しておくことの大切さについてもご紹介しました。
各項目をできるだけ具体的にまとめましたので、この記事の情報がお役に立てれば嬉しいです。



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